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この映画の感想を書くのは非常に難しい。
話の内容としては、完全で完璧な世界に住む、エリートではあるが夢見がちな青年がハッピーな夢をみる話であります。
彼が住む世界は完全で完璧な…パラノイアのような世界であり、完全な役所の官僚的な対応や、完璧な食事風景、分断された社会を見るだけでデストピアが好きな人にはたまらない描写になっています。
この物語の難解なところは、主人公が夢見がちな青年であり、しばしば、現実と夢が区別がつかない性質を持っていることにあります。この映画は彼の視点で描かれているため、我々視聴者は彼の夢なのか実際に起きたできごとなのかを即時に理解することが難しいのです。
正直、最後まで観ても、どのシーンが彼の夢であり、現実であったか断定することは難しいでしょう。そもそも、物語の主要人物自体が現実に存在したのか計りかねるものがあります。
ただ一つだけ確実に言えることは、少なくとも彼はラストシーンからエンドロールが流れている間は彼が幸福であったのは間違いないでしょう。