幕末のおやじ~壬生義士伝

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昨今、チョイ悪親父とかいうクッソ軟弱なワードが流行っていますが、幕末を駆け抜けた幕末の親父である 吉村貫一郎の姿をみると、士道不覚後で切腹ものの軟弱ワードだと思うのですよ。

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壬生義士伝(上)

私は原作の小説を2002年頃よんで、2020年に映画版を見てみました。おそらくは尺の関係で色々改変されたり、あえてカットしているんだろうなという描写がありますが、これはこれでありだと思っています。

原作には新選組の元同僚で居酒屋の主人がいるのですが、彼から見た吉村さんの描写や、見合いのエピソードあたりの彼の動きがばっさりカットされたのは残念ではあります。ただし、80年代に流行った年末時代劇ならともかく2時間しばりのなかではやむ得ないとも理解します。

話の筋でいうと、奥州の学校の先生だった人が、教え子の手前、地元で金策をするわけにもいかず、家族を食わせるために上京して新選組で頑張るという話です。彼の家族のための守銭奴っぷりが大義名分を振りかざす幕末において滑稽でもあり、また、家族のための守銭奴っぷりを発揮しながらも、吉村先生なりの一線というものがあって、ややこしいことになっています。

家族のための守銭奴なら、そもそも脱藩せずに恥も外聞もなく藩の中で金策に走っていればなんとかなったでしょうし、新選組の旗色が悪くなったところで上手く逃げるという手段もありました。それができなくても、全員が腰が引けている最後の突撃で皆と一緒に逃げるという手段もあったわけです。

そういった吉村先生のやっかいさがしっかり長男にも遺伝しており、わざわざ函館までいっちゃったりするわけで、このあたり単純な家族愛ではなく、ある種の男の意地的なものがあって、なんとも言えないものがあります。

なお、水木しげる先生も幕末のおやじって漫画を描いてらしたらしいっすよ。

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