2014年の8月に発表されたOSのシェアは圧倒的にWindowsです。
http://news.mynavi.jp/news/2014/08/05/247/
そのため、多くの人はWindowsしか触ったことがないかもしれません。
しかし、職業プログラマとなると、Windowsだけ触ってればいいというものではありません。
ここでは、Windowsユーザだった人間が、Unix系のOSに触ってみる方法を考えてみます。
Unix系のOSに触ってみる方法
MinGWやCygwinをWindowsにインストールする。
特定のコードをgccでコンパイルしたり、UNIXライクなCUIを使ってみるだけならMinGWやCygwinをインストールするといいでしょう。
MinGWの場合は、POSIX APIを提供していないので、Cygwinでコンパイルができるが、MinGWではコンパイルできない場合があります。
Cygwin
https://www.cygwin.com/
MinGW
http://www.mingw.org/
msysGit
http://msysgit.github.io/
以下のページにインストールをした例を記述している。
http://qiita.com/mima_ita/items/1483f2e589605abe2ea4#2-1
あくまでエミュレーションしているだけなので、完全に動作を再現できると期待するべきではないでしょう。
レンタルサーバーを借りる
実際のUNIX系のOSを安価に操作する場合、レンタルサーバーを利用する手もあります。
http://www.sakura.ne.jp/
サクラインターネットで共有サーバーをスタンダードプラン以上で借りることで、SSHを利用してログインできます。
これにより、コマンドの実験や、gccを利用した任意のアプリケーションのコンパイルや実行を行うことができます。
共有サーバーであれば、最低限の環境がそろった状態で使用することが可能です。
ただし、いくつかの制約があります。
・ApachやMySQL等の共有で使っているアプリケーションの再起動や設定は変更はできません。
・負荷のかかるプロセスを動作させると、怒られて途中で落とされます。
・メンテナンスで環境が変わります。Pythonのバージョンは勝手にあがり、OSはいつのまにか32ビットから64ビットに変更されます。
そのたびに、自分のアプリケーションの動作チェックが必要になります。
仮想環境をインストールする
VMware PlayerにDebianなどのOSをインストールします。
以下のページはVMware PlayerにDebianをインストールする例を記述しています。
http://www.infraeye.com/study/linux5.html
必要なアプリケーションは、すべて自分でインストールする必要があり、自由にそれらの設定を変更できます。
仮想環境の強みとして、ファイルとして保存されているので、それを複製することで特定の環境への復旧が容易になることです。
このことは、慣れていない人間が壊す覚悟で色々実験できることを意味しており、学習する上では非常に大きなアドバンテージだと思います。
弱点として、VMWare Playerを動作させるマシンはそれなりの性能をもっていないと厳しいです。メモリはWindows7で動かしている場合、メモリが8GB程度あった方が安定して動作しました。(4GBだと体感でちと厳しい印象)
パソコンごと用意する
自作PCにインストールするのもいいですし、MacOSならBSD UNIXベースで作ってあるので、それで代替するのもいいかもしれません。
まとめ
いくつかの方法を紹介しました。
他にも、ここで紹介していない方法もあるかと思います。(専用サーバー借りるとか)
ここで紹介した方法で、コストパフォーマンスに優れる方法としては仮想環境だと思います。
VMWare Playerは個人使用なら無償、会社で使う場合でも、10,800円で調達できます。
好きなOSをインストールでき、環境を自由に入れ替えられるのは大きな魅力でしょう。
環境を自由に入れ替えなくていいので、触ってみるという意味ではレンタルサーバーも選択肢としてあります。
2週間は無料期間があり、その後、月500円程度で、Webサービスの作成の実験をかねて使う分には十分だと思います。
いずれにせよ、一昔前と違い、より楽に、安価にUNIX系のOSを試してみるということができるかと思います。